ローカル・ガストロノミー

HOTELS
Snow Country A-class Gourmet

和風いん越路

新潟県

田植えから炊き上がりまでコシヒカリのおいしさを存分に引き出したごはんはお父さんと息子さんのお手製。
自家農園で採れる無農薬野菜は、お母さんが毎日愛情をいっぱい注いで育てたもの。
そこに魚沼の山と野の恵みを加えた、この土地ならではの食事が心と体を元気にしてくれる民宿です。

Restaurantsレストラン

左/トマト甘酢生姜和え
自家栽培のトマトと、新生姜の甘酢漬を合わせたもの。生姜の爽やかさとトマトの甘味が楽しめます。

右/インゲン胡桃和え
インゲンを少し固めに茹で上げたインゲンを漬けだしで下味をつけ、甘めに味付けしたくるみの衣で和えてあります。

左/タコとキュウリの味噌ドレッシング和え
自家栽培のキュウリとタコを、自家製の味噌ドレッシングと刻み茗荷で和えたもの。蛇腹に切り込まれたキュウリは昆布と塩で下味がつけられてい ます。

右/よもぎ豆腐
おばあちゃん直伝の甘味の効いたゴマ豆腐をベースに、春に採ってペーストにしておいたよもぎを一緒に練り上げてあります。

左/枝豆がんも
地元の豆腐屋さんの木綿豆腐を使った自家製のがんもどき。もちろん枝豆も自家栽培です。低温の油でじっくり揚げたものを、だし醤油でいただ きます。

右/ナス揚げ浸し
ナスを素揚げにした後に熱湯で余分な油を落とし、よく冷やした漬け出しに漬け味を含ませています。

左/ふきのとうグラタン
春に採ってペーストにしておいたフキノトウを使ったグラタンに。バジルの収穫できる季節にはバジルを使ったりと、「香りを楽しんでいただけるよ うに仕上げています」という一品。

右/もちぶたロース味噌漬焼き
地元の名産である越後もち豚を自家製の味噌床に一日漬けこんで焼き上げたもの。

左/かぐら南蛮味噌
辛味の強い伝統野菜である「かぐら南蛮」を使った、ご飯が進む一品。

右/自家栽培コシヒカリのご飯
南魚沼市の中でも特にお米が美味しいと言われている塩沢地域で育てているコシヒカリの炊きたてご飯。自家製味噌を使った味噌汁と一緒に。

野菜の9割が自家製! 雪国A級グルメ初の民宿が登場

その昔、民宿というのは、安い価格ながらも地元の美味しいものがたくさん食べられました。でも現在はスキー民宿などでの激安競争が進んだため、残念ながら食事は出来合の安い加工品や半加工品を提供する民宿がほとんどになってしまいました。でも、どこかに「夢のスーパー民宿」があるのではないかと思っている人も多いはず。

それがまさに「和風いん越路」。もともと野菜と米は自家栽培、漬物も自家製のものを何種も作っている「食事がおいしい民宿」でした。6年前に、雪国A級グルメ三ツ星の「越後湯沢HATAGO井仙」で修行をしていた息子の幹雄さんが帰ってきて厨房に入るようになり、さらにパワーアップ。
さらに今回、雪国A級グルメの加入に際して、すべての調味料を見直し、さっそく添加物入りだったいくつかの調味料を変更。自家製野菜のおいしさが際立つようになり、民宿を超えた「料理屋」の味にバージョンアップしました。

野菜は春から秋はなんと9割が自家栽培。冬でも、温度の異なる4カ所の倉庫や雪室に保存しているネギや白菜などを使っているので、6割ほどが自家栽培のものです。
これらの野菜を使って漬物を作るのはお母さんの淳子さんの担当。一年を通して自家製の漬物が食膳に並びます。

お米もすべて自家栽培。ブランドとして知られる南魚沼産コシヒカリの中でも、特に美味しい米ができると評判の塩沢にある宿ならではの、もちもちとした美味しい米が食べられます。もちろん、春になれば地元産の山菜料理がずらり。
さらに、調味料のほかに、だしも見直しが行われ、いくつかを試した家族会議の末に、だしの素材を変更。野菜の味がさらに引き立つようになりました。

温泉はないですが、建物は平成7年に新築したので客室も浴場も清潔、かつ快適。これで1泊2食8,100円という価格は、本当に夢のようです。

本当は、料理の味的には二ッ星なのですが、民宿なので過大な期待をされちゃうと困るので一ッ星にしています。ぜひぜひ、泊まって確かめてみてください。
※注釈。夏休みは合宿などを受け入れているため、合宿の状況によって予約ができないこともあります。また合宿などの料理はA級グルメの基準とは異なります。

Ingredient素材

食材の産地
お米 品種:南魚沼産コシヒカリ
生産地:南魚沼市塩沢地区(自家栽培)
栽培方法:慣行栽培
野菜 南魚沼産:キャベツ、白菜、芋、大根、にんじん、ネギ(すべて自家栽培)かぐら南蛮、大崎菜、つみ菜
伝統野菜のかぐら南蛮は南蛮味噌に、大崎菜は煮浸しに使用。野菜は春から秋は9割が自家栽培のもの。冬でも6割ほどが自家栽培で、温度の違う倉庫4カ所で保管をしている。その他はほぼ国産で、一部のブロッコリー、パプリカなどの付け合わせやフルーツは外国産を使用。
山菜 南魚沼産:ふきのとう、こごめ、木の芽、タラの芽、コシアブラ、ウド、シオデ、わらび、タケノコ(根曲がり竹)
山菜は主に地元でとれた天然ものを使用。
加工品 新潟県産:納豆、豆腐、油揚げ、こんにゃく
納豆は隣町の魚沼市で作られている納豆を使用。ほかに塩鮭、塩鱒など無添加の魚介加工品や、発酵調味料、魚介エキス、加工デンプンが含まれる鰯の甘露煮を使用。朝食には化学調味料、酸化防止剤、保存料などの使われたソーセージやハムを使用。
お肉 南魚沼産:越後もち豚
国産:鶏肉
越後もち豚は新潟の銘柄豚。
魚介類 南魚沼産:八海サーモン
ほかに外国産のサーモン、カラスカレイなどを、サーモンのみそ漬け、煮魚などに使用。
調味料 醤油:ヤマサキ国産丸大豆しょうゆ—本醸造方式・新潟県産・化学調味料使用
味噌:仕込みそ—天然醸造方式・無添加・原料は国産
みりん:キッコーマン 万丈 割烹本みりん—新式みりん・無添加・国内産
酢:ミツカン米酢
酒:盛場絵巻—国産・化学調味料使用
塩:伯方の塩—溶解・平釜方式
砂糖:上白糖・国内産
油:J-オイルミルズ サラダ油レッド
だし 昆布:日高昆布二等検(天然)
その他:だしパック(化学調味料使用)
洋風のスープやグラタンなどの料理には、コンソメキューブや鶏ガラスープを使用。また朝食の味噌汁には場合により顆粒だしを使用。

実際の食材は仕入れ状況によりこの表と異なる場合があります。

Facility施設

平成7年に新築リニューアルした快適な建物

清潔感ある客室は、全室から緑の風景を望めます。

上信越自動車道の塩沢石打インターから1分という好立地にある和風いん越路は、雪国A級グルメの中では初の(2014年3月時点では唯一の)「民宿」です。

4階建ての建物は1995年(平成7年)に新築されたもの。舞子スノーリゾートのゲレンデの目の前に建ち、掃除も行き届いていて快適な室内からは、四季折々の山の景色を望めます。男女別の風呂は、それぞれ4〜5人は入れる広さのジェットバスになっていて、こちらも清潔。

もちろん、家族経営の「民宿」ですから、旅館とは違う点がいくつかあります。
まず、15室ある和室の客室はトイレ付きが1室、ほかは洗面ユニットがあるのみでバス付きの部屋はなく、風呂は男女別の内湯だけです。また、布団は自分で敷くことになるのも民宿の定番。 さらに、歯ブラシ、タオル、パジャマなどは客室には用意されていないので持参する必要があります(歯ブラシセットは100円で販売。100円のバスタオルレンタルもあり)。

旅館のようなサービスを望む人には向いていません。けれど、清潔感のある必要充分な施設と、自家栽培の野菜やお米を中心にした雪国A級グルメ認定の食事がついて1泊2食8,100円という価格は、抜群のお得感があるはずです。

店舗名 和風いん越路
住所 〒949-6425 新潟県南魚沼市姥島新田840-1
電話・FAX番号 TEL:025-783-2644
FAX:025-783-4884
URL https://www.koshiji-inn.jp
アクセス 関越自動車道塩沢ICより約3分
上越新幹線越後湯沢駅よりタクシーで約20分、または越後湯沢駅でJR上越線に乗り
換え石打駅より車で約5分(無料送迎あり・要予約。石打駅は待機タクシー無し)
チェックイン・アウト イン13:00/アウト10:00
料金 2人1部屋の1名料金(1泊2食、税サ・入湯税込)
平日8,100円(グリーンシーズンは休前日も同料金)
休前日(ウィンターシーズンのみ)9,500円〜10,500円
日帰り利用 食事込み3,000円〜(17:00〜19:00、要予約)
一人宿泊 平日のみ可
食事 夕食/和食(食事処)、朝食/和食(食事処)
客室数 15室
お風呂 男女別内湯:2
インターネット接続 無線LAN(全館対応)
喫煙 全室喫煙可
支払い方法 現金のみ
定休日 なし
食事への対応 アレルギー  :できる限り対応するが、細かい部分までは対応できないこともある。
糖尿病・高血圧:厳密には対応できないが、できる限り対応する。
玄米食    :対応できない
野菜食    :厳密さを問われなければ、野菜中心のメニューに対応可。
※ご希望の場合は、事前に連絡を。
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