HOTELS
Snow Country A-class Gourmet
温もりの宿 辰巳館
旅人にやさしい里山、月夜野にある「温もりの宿 辰巳館」。
名物は、雪解けの利根川の水があたためられ、およそ17年の歳月を経て今日湧き出ている天然温泉「上牧温泉」と、雪深い越後路に伝わる「いろり献残焼」。
高貴な方に献上した残り物(御裾分)を意味する田舎料理で、山の幸・川の幸の魅力を余すことなく味わうことができます。
Restaurantsレストラン
地元の山の幸・川の幸を炭火で焼いて食べる「いろり献残焼」が名物
食事は会席スタイルの「山里料理」も選べますが、この宿の醍醐味を味わうなら、ぜひ囲炉裏テーブルを囲んで、目の前で山の幸・川の幸を焼きながら食べる「いろり献残焼(けんさんやき)」を。
献残とは、高貴な方に献上した残りの御裾分という意味だそうですが、この地は古くから上杉と武田の戦が多く、その合間に武士が刀に魚や山菜などを刺して焼いたという「けんさき焼き」が「けんさん焼き」になまったものだとも言われているそう。
辰巳館では先代のころから、囲炉裏で焼いて食べるこうした田舎料理のもてなしを始めたのだとか。
食材はもちろん、地元産のもの。それどころか炭も、片品村のナラの木でできたものを使っているほどです。
その炭火で焼かれるのは、赤城牛や赤城鶏、川魚、月夜野で栽培されている肉厚のしいたけ、季節の野菜など。締めは大きなサイズの焼きおにぎりです。おにぎりに使うお米は、みなかみ町の本多義光さんが育てているコシヒカリ。これを先代が開発したという秘伝の味噌で味わうのですが、お腹いっぱいと思っていてもペロリと食べてしまうおいしさ。
お造りも群馬県という海から遠い土地のお宿なので、鮪などの海の魚は地元の会食など以外では使っていないそう。群馬が生んだ最高級の紅鱒という「銀光(ぎんひかり)」や、オキアミだけで育てているので泥臭さが無いという桜鯉、利根川の清流で育った「川ふぐ」と、すべて川の魚を使っています。
川ふぐ、という名前でわかる方は少ないかもしれませんが、これはナマズのこと。クセはないけれど脂が乗っていて、川魚が苦手という方にも好評だそう。鯉も刺身というと洗いを思い浮かべる方が多いとは思いますが、桜鯉はクセがないので、普通にお刺身として食べた方が美味しいと料理長。
「川魚を苦手な方からも、こんな料理法があるんだ。食べてみるとおいしかったよ」と言っていただけることがありますが、そういう驚きをもっと伝えていきたいです」と言い、刺身や唐揚げ、南蛮漬けとして出しているナマズも、さらにおいしく食べられるようにと、現在はみそ漬けを実験中なのだそう。「西京焼きみたいな形にできると思うんです」とのことなので、これも完成が楽しみ。
また谷川岳を遠くに望む会場で味わうボリュームたっぷりの朝食も、この宿の人気理由のひとつ。
夕食と同じ本多さんのコシヒカリを、上牧温泉の源泉で炊いた「源泉がゆ」や、地元の野菜使った「源泉蒸し」、赤城牛のもも肉を源泉でボイルした「ボイルドビーフ」など、温泉をいかした料理がズラリと並びます。
お粥は、昆布と塩だけで味付けしたとは思えない複雑な旨み。ボイルドビーフも、なぜ水ではなく温泉を使うのか聞いたところ、「例えば、ホウレン草を茹でるときに、ゆがいただけだと茹でた時の「水臭さ」を感じるます。ホウレン草ならそれを鰹だしに一晩つけておくと食べやすくなりますが、温泉で茹でると、その水臭さを感じないんです」と料理長。上牧温泉のお湯にはごくわずかな塩分やミネラル分があるからか、源泉蒸しも源泉がゆも真水で作るよりもおいしくなるのだとか。ボイルドビーフにかけるタレももちろん自家製。味噌も県内で作られているものを使うなど、みなかみを中心に、近隣の片品村や沼田など、できるだけ県内の素材を使った素朴な料理を求めてリピーターが多いのも頷けます。
Ingredient素材
食材の産地
お米 | 品種:群馬県産コシヒカリ100% 生産地:みなかみ町新治地区 栽培方法:減農薬・減化学肥料栽培 お米は利根川最上流のみなかみ町で「籾殻燻炭法」といういぶした燻炭を田んぼの土作りに使い、数々のお米のコンクールに入賞している名人・本多義光さんのコシヒカリを使用。 |
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野菜 | みなかみ町月夜野産:イチゴ、りんご、さくらんぼ みなかみ産または沼田市産:ホウレン草、トマト、キュウリ、キャベツ、白菜、小松菜、茶豆 下仁田産:ネギ(下仁田ネギの季節以外はみなかみ産) 隣町の沼田産の野菜を使うことも多く、シーズンには生プルーンなども使用。いちごは、月夜野の高橋りんご園のものを限定で使用。 |
山菜 | ふきのとう、こごみ、ふき、ぜんまい、タラの芽、うど、行者ニンニク、ヒメタケなど 天然ものと栽培もの、どちらも使用している。 |
きのこ | みなかみ町月夜野産:月夜野しいたけ、雪割り茸、谷川茸 きのこは地元の栽培ものを使用。天然ものは使っていない。 |
加工品 | 納豆、豆腐、ハンバーグ、ソーセージ 納豆は地元産大豆を使ったもの、豆腐は片品の尾瀬ドーフを使用。極力、地元産原料を使った加工品を仕入れるよう心がけている。お子様向けの夕食に使うハンバーグ、ソーセージのうちソーセージは調味料(アミノ酸等)が入ったものを使用。 |
お肉 | 豚肉:やまと豚、麦豚、下仁田ポーク 牛肉:赤城牛 鶏肉:赤城鶏 肉は6割が群馬県産のものを使用。価格帯の低いものにはUSビーフや、その他国産の肉も使用。 |
魚介類 | 川ふぐ(ナマズ)、桜鯉、銀光(ギンヒカリ)、岩魚、鮎、山女など 海の魚をできるだけ使わず、お造りも川魚が中心。地元の川魚活魚専門店から毎日仕入れをしている。使用している魚の9割が県内産。 |
調味料 | 醤油:キッコーマン、ヒガシマル本醸造・国産 味噌:天然醸造・無添加・群馬産 みりん:本みりん・国産 酢:ミツカン米酢・国内産 塩:イオン膜交換・立釜式・無添加・国産 砂糖:上白糖」-精製糖・国産 油:キャノーラ油 調味料の中でも特に味噌にはこだわり、朝食と夕食で使い分け。夕食の味噌は地元の酒屋から仕入れ、朝食には沼田の「清七みそ」と、コクと香りのある茶豆の味噌をブレンドして使用している。 |
だし | かつおー削りパック・国内産 昆布ー日高昆布一等検 基本のだしは素材からひき、たまにサバ節なども使用。味噌汁だけは調味料(アミノ酸等)が入っただしパックを使用。 |
実際の食材は仕入れ状況によりこの表と異なる場合があります。
Facility施設
店舗名 | 温もりの宿 辰巳館 |
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住所 | 〒379-1303 群馬県利根郡みなかみ町上牧2052 |
電話・FAX番号 | TEL:0278-72-3055 FAX:0278-72-5553 |
URL | https://www.tatsumikan.com |
アクセス | 関越自動車道水上ICから国道17号経由で約5分 JR上越新幹線越上毛高原駅からタクシー約10分、またはJR上越線上牧駅から徒歩約5分 |
チェックイン・アウト | イン14:00/アウト10:00 |
料金 | 2人1部屋の1名料金(1泊2食、税サ・入湯税込) 平日 12,030円〜 休前日 16,950円〜 |
日帰り利用 | 入浴のみ1,000円(14:00〜19:00)、食事付きは6,000円。 |
一人宿泊 | 平日のみ可 |
食事 | 夕食/和食(食事処)、朝食/和食(食事処) |
客室数 | 41室 |
お風呂 | 男女交替制大浴場:2 貸切露天風呂:2 |
インターネット接続 | 無線LAN(全館可) |
喫煙 | 客室一部禁煙、パブリックは喫煙所のみ喫煙可 |
支払い方法 | クレジットカード可 |
定休日 | なし |
kamimoku@xp.wind.jp | |
食事への対応 | アレルギー :できる限り対応するが、細かい部分までは対応できないこともある応する 糖尿病・高血圧:厳密にはできないができる限り対応する 玄米食 :対応していません 野菜食 :厳密さを問わなければ野菜中心のメニューに対応可 ※ご希望の場合は、事前に連絡を。 |