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HOTELS
Snow Country A-class Gourmet

松之山温泉ひなの宿ちとせ

新潟県

自家製の米や野菜、松之山で採れた山菜やきのこにこだわった料理が食べられる宿。地域の伝統野菜や調味料を積極的に取り入れているのもポイントです。山の恵みをふんだんに取り入れた『里山会席』をどうぞ。

Restaurantsレストラン

新・里山の前菜「温故知新」
笹の葉に乗った4品は左から、米粉から作る雪国の伝統保存食「あんぽ」、県内産大豆 100 %の豆腐を発酵味噌に漬け込んだ「発酵豆腐」、妻有ポークを温泉熱で調理する「湯治豚(温泉ハム)」、旬の野菜を野菜の汁で煮た「菜々煮」。どれも郷土料理を現代 風にアレンジしたもの。

お造り
ポン酢ジュレを添えた新潟・岩船産ののどぐろなど、新潟ならではの素材が並ぶお造り。すべて味付けがされているので、お酒と合わせておつまみのように楽しめます。

鯉こく
清水で泳がせた鯉は泥臭さが抜け、鯉が苦手な方からも「美味しい」と好評。

湯治豚<熟成地豚 越の紅肩ロース>
松之山温泉の熱を利用し、環境に優しい調理方法で作られる「湯治豚」のメニューはコースでも単品でも用意。地元のブランド豚肉「妻有ポーク」を、約70°Cの源泉で低温料理することで旨みを引き出しています。

棚田鍋
十日町の棚田で収穫された「棚田米」を使った松之山名物。コシヒカリの重湯を使ったトロトロのスープに、雪に見立てた大根おろし、妻有ポーク、新潟地鶏などが入っています。神楽南蛮と麹で作った郷土の薬味「塩の子」や、おこげを入れて味と食感の違いも楽しめます。

山海煮
冬の貴重な保存食であった身欠きニシンを、山菜、きのこ、姫竹などと一緒に醤油で煮た郷土料理。

朝食一例
松之山に根付く「身土不二(その土地のものをその土地の旬に食することが身体には良い)」という考えを詰め込んだ朝食。松之山の郷土料理を現代風にアレンジした品々を、棚田米と一緒に楽しめます。

旬の酒菜のなかに松之山伝統の味を織りまぜた里山会席

これまでの旅館料理にとらわれない手づくり膳

ちとせの料理は、山菜やきのこなど松之山の山の恵みをふんだんに使った里山会席。会席のところどころに雪国の保存食や伝統製法を生かした郷土料理が登場します。なかでも温泉熱を利用して調理した「湯治豚」、鯉が苦手な方でも食べられると評判の「鯉こく」、松之山に昔から伝わる「山海煮」は、ちとせに来たらぜひ食べたい伝統の味です。これらは、旅行者の「その地のものを、その地の食べ方で楽しみたい」という願いに直球で応えてくれます。

「湯治豚」は、新潟のブランド豚肉である妻有ポークを、温泉の源泉の熱を利用して調理する一品。68℃の低温で3時間かけて湯治することで豚肉の甘みと旨みを引き出し、箸でスッと切れる柔らかさに仕上げています。「鯉こく」は、ちとせに昔から伝わる伝統の味。雪の多い山間地では、鯉は昔から貴重なタンパク源でした。山清水鯉のうま煮は、1 か月間、山清水で身を清めた鯉をちとせ伝統の味で柔らかく煮込んだもの。鯉の泥臭さを山清水が清め、くさみのない澄んだ味わいが楽しめます。
「山海煮」は、松之山に昔から伝わる郷土料理。冬の貴重な保存食であった身欠きニシンを、山菜やきのこ、根曲がり竹などといっしょに醤油で煮たものです。身欠きニシンの、ちょっとクセのある風味が山菜にしみて、とてもいい味に仕上がります。お酒にもとても合う煮物です。

松之山温泉名物『棚田鍋』

ところで、平場のない松之山は、美しい棚田の里としても有名で、千載一遇の景色を求め、全国から多数のカメラマンが訪れます。 緑の絨毯を敷いたような夏の棚田もきれいですが、冬の棚田の美しさは格別。初雪の日、ふんわりと積もった雪をポトン、ポトンと抱いた棚田の表情はやさしく、とても風情があります。

この風景を鍋に見立てたのが、夕食の中盤に登場する松之山温泉名物『棚田鍋』。このお鍋はコシヒカリの重湯をベースにした鍋で、重湯のスープの中に松之山産の野菜をたっぷりと入れ、その上に、雪に見立てた大根おろしをのせていただきます。コシヒカリはもちろん松之山の棚田米を使います。『棚田鍋』は松之山温泉の名物として、寒い季節になれば、温泉街のほとんどの旅館で食べることができますが、スープにコシヒカリの重湯を使うこと以外は、旅館それぞれにオ リジナルのレシピがあります。

ちなみにちとせオリジナルの棚田鍋は、かつおだしを加えたスープに、白菜、にんじん、 れんこん、しめじなどの冬野菜と妻有ポーク、そこにコシヒカリのおこげを入れ、最後に大根おろしを入れていただきます。 このコシヒカリのおこげが味のポイント。スープはとろみのあるおとなしい味わいなので、コシヒカリのおこげが入ると味に締まりが出て、格段に美味しくなります。そして是非とも試していただきたいのが、ちとせに代々伝わるかぐら南蛮の「塩の子」です。かぐら南蛮は、主に新潟県中越地方で作られている夏の伝統野菜で、ピーマンのような形をしており、ピリッとした辛みが特徴です。「塩の子」は、かぐら南蛮を細かく刻み、塩と麹だけで漬け込んだ辛味ある醗酵調味料のこと。松之山郷(松代・松之山地域の呼び名)では、農家がそれぞれの味を持っており、今もなお代々続く「わが家の味」がある家も。夏の定番ともいえる調味料です。

さて、このかぐら南蛮の「塩の子」ですが、炊きたてのコシヒカリにのせて食べると、これがまた美味しいのです。棚田鍋のあとには、松之山郷の棚田コシヒカリが登場しますので、ぜひお試しください。

春は山菜、夏は伝統野菜、秋はコシヒカリの新米に、冬は棚田鍋。ちとせでは、松之山に来てこそ食べられる里山料理を楽しむことができます。「折角の旅なのだから、いい温泉の湧き出る旅館で、土地ならではの郷土料理を食べて、快適に過ごしたい」という人には、とてもおすすめの宿です。

Ingredient素材

食材の産地
お米 品種:松之山産コシヒカリ、松代産コシヒカリ、十日町産コシヒカリ
生産地:松之山・光間、松代、十日町
栽培方法:慣行栽培 お米は「美人林」にほど近い光間にあるちとせの田んぼで栽培。光間は、冬は 3 メートルもの雪に覆われ、初夏には蛍が舞う静かな環境。お米は直前に精米して、ふっくらと炊 きあげる。ふっくらもちもち、ツヤピカの白米。
野菜 松代産:サラダ菜、雪下人参、ルッコラ、ナス、トマト
松之山産:大根、自然薯
そのほか、季節により、かぐら南蛮などの伝統野菜を使用している。
山菜 うど、ふき、ふきのとう、たけのこ、ぜんまい、わらび、こごみ、木の芽(あけびの蔓)
山菜は松之山・松代で採れた天然の山菜を使用。
きのこ 松之山産:ならたけ、ひらたけ、むきたけ、なめこ
魚沼産:栽培きのこ(まいたけ・しめじ・しいたけ)
長野産:きくらげ
加工品 ハム、ソーセージ、柳かれいの一夜干し(岩船漁港産)、豆腐、油揚げなど。
朝食の納豆は、松代の「みらい」が、松代産有機大豆 100 %を使い、昔ながらの製法で手作りしたこだわりの納豆。無添加で、化学調味料も不使用。
お肉 豚肉:妻有ポーク「越の紅(こしのくれない)」(ファームランド・木落)
牛肉:にいがた和牛
鶏肉:越の鳥
※豚肉「越の紅」は妻有ポークの最高ランク。そのなかでも上質のものを選び、通常出荷するも のよりも長く熟成させて出荷している。外国産の肉は使用していない。
魚介類 鯉:南魚沼市高野養魚所
魚沼美雪マス:南魚沼市高野養魚所
県内産:ヒラメ、タコ、ノドグロ
国内産:ウニ、イクラ
刺身に使う魚は、できるだけ県内産を使用している。
調味料 醤油:本醸造・無添加・新潟産
味噌:天然醸造 無添加 小千谷市 山崎醸造
みりん:水戸市 明利酒造
酢:ミツカン穀物酢
酒:高の井酒造
塩:イオン膜交換・立釡方式・無添加・国内産
砂糖:精製糖・無添加・国内産
だし かつお:だしパック(フタバ)
昆布:日高昆布

実際の食材は仕入れ状況によりこの表と異なる場合があります。

Facility施設

草津、有馬に並び、日本三大薬湯の一つに数えられる松之山温泉。ちとせには、専用露天風呂付き特別室などをはじめとする10タイプの客室があります。

月見の湯
あつ湯とぬる湯に仕切られた湯船がある源泉掛け流しの露天風呂。源泉は、地層の隙間などに閉じ込められた約1200 万年前の海水が噴き出す「化石海水」。

月見の湯(外観)
客室とは離れた場所にあり、自然に囲まれた開放的な気分で入浴できます。

2012 年にリニューアルをした際、ロビーからエレベーターの中まで館内すべてを畳敷き に。部屋から裸足のままふらっと浴場へ行くこともできるため、滞在中は煩わしい靴の脱 ぎ履きから開放されます。

松之山温泉でもっとも施設・設備の充実した宿

掘りごたつと雪見障子を配した、雪国情緒満点の部屋

ひなの宿ちとせは、松之山温泉でもっとも施設・設備の充実した宿です。ちとせのトレードマークにもなっている「月見の湯」の写真から、一見、小さな宿だと思う人も多いのですが、行ってみると、松之山温泉のなかでもひときわ大きな旅館であることに驚きます。
大きな旅館ですが、小さな宿のようにきめ細かく、心のこもった接客をしてくれるところが、この宿の魅力。広い玄関に入ると、温かい雰囲気が漂い、スタッフが気持ちよく迎えてくれます。

客室数は全 25 室。純和風建築の部屋には、田舎風の掘りごたつや雪見障子が設えられていて、ほっと和む雪国情緒が漂っています。この掘りごたつのスペースがとても快適で、冬はこたつで温まりながら、静かに降り積もる雪を眺める時間も楽しいものです。

また、2022 年4月には宿の目の前にある「湯治 BAR ・里山ビジターセンター」がリニューアルし、「湯治 BAR」が誕生しました。近隣スポットのツアー案内や、レンタサイクルの貸し出しのほか、お風呂上がりに地元の妻有ビールを飲んだり、大地の芸術祭の作品「ブラックシンボル」にちなんだ、オズボルネのシェリー酒を食前酒として楽しめる多目的スペースです。ゆったりと寛げるソファー席やカジュアルなテーブル席もあるので、チェックアウト後もカフェとして楽しんだり、テレワークの場所として使う方も多いそうです。

観光については、ちとせの若旦那・柳さんに相談を。若旦那は、松之山温泉生まれの旅行会社「まんま」の代表も務めています。この旅行会社は、大手旅行会社が企画するような一般的なツアーではなく、いまここにある松之山の魅力を「そのまんま」楽しめるツアーを提案してくれる旅行会社。松之山温泉の有志で立ち上げた会社です。「旅行の楽しみは、その土地で暮らす人たちのライフスタイルを体験すること」と思う方はぜひぜひご相談を。春は山菜採り、夏は田植え、秋は稲刈り、冬はスノーシューツアーなどなど、松之山でしかできない体験を提案してくれます。その楽しさは、きっと期待以上です。

店舗名 松之山温泉ひなの宿ちとせ
住所 〒942-1432 新潟県十日町市松之山湯本49-1
電話・FAX番号 TEL:025-596-2525
FAX:025-596-2117
URL https://chitose.tv
アクセス 関越自動車道塩沢石打ICから国道353号経由で約45分
北越急行ほくほく線まつだい駅からタクシーで15分
送迎 ほくほく線まつだい駅まで送迎あり(無料・要予約)
チェックイン・アウト イン14:00/アウト10:00
料金 2人1部屋の1名料金(1泊2食、税サ・入湯税込) 17,750円~(休前日2,200円増)
日帰り利用 不可(現在中止中)
一人宿泊 平日のみ可
食事 夕食/和食(食事処)、朝食/和食(食事処)
客室数 25室
お風呂 男女別内湯大浴場:2
男女別露天風呂:2
男女交替露天風呂:1
貸切内湯:2
インターネット接続 無線LAN(浴場を除くすべて)
喫煙 全面禁煙(館内喫煙室:2)
支払い方法 クレジットカード可
定休日 月曜、火曜
e-mail info@chitose.tv
食事への対応 アレルギー  :アレルギーの度合いにもよるが、要望があれば対応する。
糖尿病・高血圧:厳密には対応できないが、できる限り対応する。
玄米食    :厳密さを問われなければ、玄米菜食に対応可。
野菜食    :厳密さを問われなければ、玄米菜食に対応可。
※ご希望の場合は、事前に連絡を。
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