ローカル・ガストロノミー協会
ローカル・ガストロノミーとは
ガストロノミーとは「美食学」のこと。以前「ガストロノミー」と言えば、豪華食材を使用した料理や新たな技法の追及などが注目されていましたが、SDGs時代を迎える今、ガストロノミーの考え方もずいぶん変わってきました。とくに昨今、料理に携わる者にとって避けて通れないのが「食べることの本質は何か」「サスティナブルな食環境とは何か」という根源的な問い。それはつまり「レストランはなんのためにあるのか」「なんのために料理を作っているのか」という料理を提供する者への問いかけであり、「料理で社会の何を変えることができるのか?」という大きな課題でもあります。
そんななか、2017年に雑誌「自遊人」が提唱した考え方が「ローカル・ガストロノミー」。
ローカル・ガストロノミーとは、地域の風土、歴史、文化を料理に表現すること。根底にあるのは、「料理は地域経済や文化、教育活動にどのように貢献できるのか」という視点です。分かりやすく言えば「地産地消」という考え方と共通する部分もあるのですが、単純に地域の食材を使えばいいのではなく、もっと地域のことを総合的に学び、サスティナブルな食環境を考え、その上で「自分の料理に地域を表現していきましょう」という考え方です。それはすなわち、料理の質を高めること、クリエイティブの世界を追求することに他ならず、この点が量的な面を重視する「地産地消」や「 6次産業化」とは大きく異なります。
ローカル・ガストロノミーが目指すのは、作り手と食べ手を繋いで大きな輪を作ること。それは「心が豊かになる料理」を追求すること。そして食によって「心が豊かになる社会」を目指す、社会活動でもあります。
ローカル・ガストロノミー協会の目的
- 01.
日本の豊かな食文化の継承を支援するとともに、地域の風土・文化・歴史を表現するような料理や食品を地域のコンテンツの鍵とし、「食」によって地域ブランドを向上させる。
- 02.
レストラン業に携わる者だけでなく、農業生産者、加工業者、観光業に携わる人々が相互に連携し、情報をシェアし、ともに持続的に発展していく。
ローカル・ガストロノミー協会概要
名称 | 一般社団法人ローカル・ガストロノミー協会 |
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設立 | 2019年 11月 22日 |
所在地 | 〒949-6682 新潟県南魚沼市大月1012-1 |
代表理事 | 岩佐 十良 |
事業内容 | 1. ローカル・ガストロノミー認証制度の整備、認証 2. ローカル・ガストロノミーに関わる勉強会や料理教室の実施 3. ガストロノミーツーリズムに関する企画・コンサルタント業務 4. 宿泊施設や飲食店のブランディングサポート、新規業態開発等 5. その他、当法人の目的を達成するために必要な事業 |
活動の実績
2019年
「魚沼食の学校」主催
概要:食の専門家を招聘し、地域に開かれた講演会を実施する啓蒙活動。
実施日と講師:
2019.5.8 魚沼 食の学校 第一回
講師 君島佐和子/『料理通信』編集主幹
https://www.satoyama-jujo.com/journal/blog/food/6672/
2019.7.10 魚沼 食の学校 第一回
講師 高橋喜幸/料理マスターズ倶楽部 事務局長
https://www.satoyama-jujo.com/journal/blog/food/8577/
2020年
新潟フルコース体験会 meet-in-café
概要:料理通信社主催の食イベント。
天王洲オフィス内にある交流スペース「meet-in cafe」で「新潟フルコース」というイベントを開催。
料理の提供などを行いました。
実施日:2020.2.20
https://www.satoyama-jujo.com/journal/blog/food/7512/
2021年
オンライン講座「アフターコロナの観光戦略 ガストロノミー・ツーリズム セミナー」
概要:アフターコロナに向けて、飲食店、宿泊事業者などが何をすべきか、雪国A級グルメ加盟店の事業者を迎え、トークセッション形式のオンラインミーティングを3回開催。
実施日とゲストスピーカー:
2021.11.24 第一回 龍寿し 佐藤正幸
2022.1.26 第二回 ryugon / 井仙 井口智裕
2022.3.31 第三回 宮野屋 米山俊介
※ いずれも、youtube「自遊人」にてアーカイブ配信中
https://www.youtube.com/c/jiyujin_channel