ローカル・ガストロノミー

新潟ガストロノミーアワード 発表!

2023年02月20日
【新潟ガストロノミーアワード 発表!】
 
本日、新潟日報の朝刊で「新潟ガストロノミーアワード」の「飲食店100」「旅館・ホテル30」「特産品30」リストが発表されました! 審査委員長に「世界のベストレストラン50」「アジアのベストレストラン50」日本評議委員長を務める中村孝則さん、特別審査委員に日本を代表するシェフやソムリエ、メディア関係者、フーディーを迎えてのアワード。
 
当初は「レストランで100軒も“いい店”は存在するのか?」と誰もが思っていたのですが、終盤になると「あの店も入れたい」「いや、この店のほうが」と、審査委員が店を訪れるたびに日々リストは更新。惜しくもリストから外れた店は10や20では済みませんでした。
 
県内の方からは「私の好きなあの店が入っていない」という意見も出てきそうですが、喧々諤々の議論の末に審査委員が出した最終的な線引きは「県外の方が時間と交通費をかけてきて、“新潟ならでは”と感じられるかどうか」。東京で食べられる味ではなく、新潟に来ないと食べられない料理にどれだけ注力しているか? が重要な審査基準になっていました。
 
審査の途中、こんなことがありました。私自身が「いい店だよなぁ」と思っているレストランがリストから外れていたので、その理由を特別審査委員の方に聞くと「東京で食べられる味を超えられていない」とのこと。「なるほど、確かにその通り」と思うことばかりでした。
 
裏を返せば「東京では食べられない味、ローカルガストロノミーを体現したレストランだけで100軒を超えている」ということ。これは全国47都道府県でもかなりレベルが高いことを現しており、近年、ガストロノミーツーリズム先進県として全国から注目を集めている新潟県を、レストランのレベルからも裏づけたことになります。
 
世界で拡大している「ガストロノミーツーリズム」は、レストランやホテルだけでなく、農林水産業や食品加工業、さらに食器やカトラリーなどの産業とも密接にリンクして、エリア全体の産業を活性化させる効果があります。
従来のフードツーリズムと大きく異なるのは、カニやノドグロ、酒といった「食材」や「名産品」が牽引するのではなく、個性的なレストランや宿泊施設が地域を牽引していく点。
新しい時代の「観光」とは「地域づくり」そのもので、そのアウトプットとしての「レストラン」「旅館・ホテル」「特産品」を表彰するのが「新潟ガストロノミーアワード」です。
 
特別審査委員の皆さんは忙しい人たちばかり。にも関わらず、当初予定の何倍ものレストラン&宿を巡っていただきました。貴重な時間を割いて新潟県にお越しいただいたこと、そしてここだけの話、謝礼をはるかに上回る旅費・飲食費をかけて新潟県内を食べ歩いてくださった審査委員が多かったことに、総合プロデューサーの私としては恐縮するのと同時に感謝しています。
 
3月9日には、さらにリストから大賞と特別賞を発表します。このリストに入っているだけでも「素晴らしい飲食店・宿・特産品」なのですが、さらに新たな取り組みを挑戦している飲食店・宿・特産品を表彰します。果たしてどのレストランが、宿が大賞&特別賞に輝くのか、ご期待ください!
 

一般社団法人ローカル・ガストロノミー協会 代表理事
新潟ガストロノミーアワード 総合プロデューサー
岩佐 十良

「新潟ガストロノミーアワード」公式サイト
https://niigata-gastronomy-award.jp/

 

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