ローカル・ガストロノミー

新潟ガストロノミーアワード 大賞・特別賞発表!

2023年03月09日
【新潟ガストロノミーアワード 大賞・特別賞発表!】
 
3月9日。新潟ガストロノミーアワードの大賞と特別賞の発表がありました。
会場に集まってくださったのは、なんと350名。当初150名の会場を押さえていたのですが、参加申し込みが予想以上に多く、大きな会場に変更したほどでした。
なにより嬉しかったのが、飲食部門100、ホテル・旅館部門30、特産品部門30のほとんどの受賞者が参加してくださったこと。ジャーナリストの参加や他県の視察が多かったのも印象的でした。わざわざ参加していただいた皆さまに深く感謝致します。
 
新潟県観光協会とローカルガストロノミー協会が県内の事業者を表彰するという前代未聞のアワード。正直、賛否両論あることは耳に入っていましたが、なにより受賞者の方々が喜んでくれたこと、参加したジャーナリストの方々から「このイベントには大きな意義がある」とおっしゃっていただいたことにホッと胸を撫で下ろすというか、力がふっと抜けた気持ちです。
審査委員の方々が超本気で審査をしてくれたので、リストについては「ベストを尽くした」と言えるものになっていますが、それでも「あの店に入って欲しかった」「あの店のためにもう一つ、特別賞を作りたい」という気持ちがあったのも本音。リストに漏れた店については申し訳ない気持ちであるのと同時に、さらにこれから頑張ってほしい、という希望が交錯しています。
 
冒頭、(一社)ローカル・ガストロノミー協会 代表理事の岩佐が3分の時間を頂戴してご挨拶しました。読んでいただければ幸いです。
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このたび、新潟ガストロノミーアワードを発表できることを大変嬉しく思っております。
アワードでは飲食店部門100軒、旅館ホテル部門30軒、特産品部門30品目を選出しています。飲食店を評価する仕組みはミシュランガイドやゴエミヨなど多数ありますが、このアワードがそれらと大きく異なるのは、美味しさだけを評価するのではなく、県内の農林水産事業者、加工・製造業者との連携や地域での取り組みを重要視している点です。
地域の風土、歴史や文化を料理に表現することを「ローカル・ガストロノミー」といいます。この理念を体現し、さらに「サスティナビリティ」や「フィロソフィー」といった点までしっかり考えている事業者を表彰することで、内外にモデルケースと成功事例を示し、さまざまな事業者の指針となることを目指しています。
新潟は日本有数の農業県であるだけでなく、日本酒の特定名称種の製造量は日本一であり、また伝統野菜や発酵文化、さらに村上の鮭に象徴されるような素晴らしい食文化が今も生活に根付いています。食文化資源は日本有数にもかかわらず、残念ながら観光面ではまだそれが活かしきれていません。
現在、世界ではガストロノミーツーリズム全盛で、旅の主目的が「レストランを巡ること」、さらに酒蔵、味噌蔵を巡るなど「地域の食文化を知ること」を目的とした旅行者が多数存在します。
このアワードはそのような目的を持つ旅行者に対しても、間違いのない「指標」になることも目指しています。
アワード選定にあたっては、特別審査委員の皆さま、ローカル審査委員の皆さまに多大なるご協力をいただきました。特に特別審査委員の皆さまには大変な労力と負担をおかけして、私としては心苦しく思うのと同時に、大変嬉しく思っております。
さらにSNSで発信していただくなど、これだけでも大きな経済効果が生まれたのではないかと考えております。
最後に。このアワードをきっかけに、作り手と食べ手、そして生産者で大きな輪を作り、「食」による地域経済循環をみんなで目指しましょう。そして同時に、新潟が日本有数の食文化県であることを世界へアピールしましょう!
 
新潟ガストロノミーアワード
総合プロデューサー
岩佐十良
 

「新潟ガストロノミーアワード」公式サイト
https://niigata-gastronomy-award.jp/

 

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